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2010年09月01日

米兵脳損傷:救済を拡大 3万人、障害認定を格上げ

まさに昨日のトピックスでの事が、本日の米紙には報道されておりました。
ご参考下さい。

 【ワシントン大治朋子】イラクやアフガニスタンで武装勢力による爆弾攻撃を受けた米兵の多くが外傷性脳損傷(TBI)を発症している問題で、米退役軍人省が、TBIとして障害認定した帰還兵約3万2000人に対し、認定ランクを上げる方向で見直すと通知していることが分かった。TBIの大半は目に見える外傷がないため障害認定が受けづらかった。アフガン増派に踏み切ったオバマ政権が負傷帰還兵の救済に乗り出した形だ。
 同省は08年10月からこれまでにTBIとして障害認定した3万2000人に対し、通知書を順次送付。「症状に変化が見られなくても、障害認定のランクを上げる可能性がある」として、改めて障害認定の申請などを行うよう求めている。この認定格上げは、退役軍人省が、米会計検査院(GAO)の調査に明らかにした。
 兵士のTBIの診断は難しく、誤診されたり、「精神的な問題」とみなされるケースが多く、適切な認定を受けられるのはごくわずかとの批判が絶えなかった。
 帰還兵の団体「真実のために団結する帰還兵」などは07年7月、退役軍人省を相手取り、TBIや心的外傷後ストレス障害(PTSD)の帰還兵に対する適切な障害認定を求めて米カリフォルニア州連邦地裁に提訴。08年6月、訴えは棄却されたが、同団体は控訴した。
 裁判の過程で、同省は改善の必要性を認めていた。
 ブッシュ前政権は08年10月、TBIを患う帰還兵に対する障害認定の基準を緩和していた。さらにオバマ政権はTBIをイラク、アフガン両戦争の「特有の負傷」と位置づけ、対応の見直しを進めた。11会計年度予算案でも、前年度に引き続き、退役軍人省や国防総省の重点政策としてTBI対策をあげている。
 国防総省の調査では、アフガン戦争が始まった01年から昨年10月までにTBIと診断された米兵は14万人にのぼっている。
 【ことば】▽外傷性脳損傷(TBI)▽ 頭部に物理的な力が加わって起きる急性の脳組織の損傷。車の事故やスポーツでの転倒などによる頭部への直接的な衝撃が原因となることが多い。戦場では爆弾の爆風によるケースが大半で、頭部に外傷がなく、脳組織だけが破壊されて記憶障害やめまい、頭痛、集中力低下などの症状を引き起こす。発症のメカニズムは分かっておらず、診断も難しい。

2010年09月01日