不登校児に対する高気圧エアー療法(HBA)の試み
増田彰則(医師)、胸元孝夫、平畠光代、江口優子、税所妙恵子、藤内まゆみ、田代裕子、中村香織、
古市由香 増田クリニックhttp://www.myclinic.ne.jp/masuda_cli/pc/
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【目的】不登校を主訴に受診するケースでは、身体症状に加えて精神症状、問題行動を伴い治療を難渋する事が多い。治療では、薬物療法とカウンセリングを含めた精神療法が中心になるが、身体面に働きかける治療法がないのが現状である。そこで、不登校児に対する治療の一つとして高気圧エアー療法(Hyperbaric Air Treatment,HBA)が有効であるか検討する。
【対象】(1)HBAの有効性について、小学生から高校生の53名(平均14歳)で調査した。疾患は慢性疲労症候群、睡眠リズム障害、抑うつ状態、社会不安障害、適応障害、発達障害である。
(2)HBAを10回以上実施した16例について予後を調べた。
【方法】高気圧エアーチェンバー「オアシスO2」(オキシーヘルス(株)、東京)を用いた。
1.1気圧~1.3気圧に加圧したエアーをカプセル内に通し、30~45分間 臥位で入った。初回時にカプセル内に入っている時と終了した後の変化について調査した。
【結果】(1)カプセルに入っているとき、気分が良かったと答えた割合は68%であった。
カプセルから出た後、入る前に比べて気分が良くなった割合は、73%、身体のだるさがとれた割合は、76%、頭痛、頭重感がとれた割合は64%、頭がスッキリした割合は、68%、元気が出た割合は70%であった。
そして、治療効果があったと答えた割合は92%で、75%が今後も続けたいと答えた。
(2)薬物療法とカウンセリングを含めた精神療法に加えてHBAを10回以上実施した。16例について、9例が登校し6例が部分登校、1例が不登校のままであった。
【結論】HBAは不登校児の治療に応用できる可能性が示唆された。
以上のように、高気圧エアーチェンバー
オアシスO2が 現在社会で問題になっている、鬱病や慢性疲労症候群、睡眠障害などにも効果があるのではないかという、新しい知見です。
弊社は現在上記の疾患の他に、自閉症、アスペルガー症候群、脳梗塞予後、糖尿病、精子減退症、認知症などの疾患に対し、HBAの可能性を見いだすべく、エビデンスの収集をしております。
上記文献に対して、ご質問などがありましたらお問い合わせ下さい。
2010年3月29日 カテゴリー:エビデンス 医療情報,自閉症 アスペルガー 鬱